本ブログでは、子育て世代である筆者が、購入中もしくは購入を検討したファンドについて紹介します。
今回紹介するファンドはセゾン投信「セゾン資産形成の達人ファンド」です。
基本情報
全世界の株式に分散投資するアクティブ型のファンドです。
純資産総額は3275億円を超え資金流入額は安定的な右肩上がりであり、積立投資として人気があります。
ファンド型 | ファンド特徴 | 純資産額 | 信託報酬 | 購入時注意点 |
アクティブ型 | アクティブファンドへの分散投資 地域分散比率は米国を抑えぎみ | 3275億円 | 実質 1.54% (0.57+α) | セゾン投信の直販サイトで購入 |
投資対象
長期視点でボトムアップ運用を行っている各地域のアクティブファンドに分散投資を行うファンド・オブ・ファンズ方式をとっているのが特徴です。
日本地域だとスパークスへ投資しています。同社から個人投資家向けの類似ファンドが出ていますが、そちらよりも手数料を低く買付けることができます。
現在地域や運用会社が異なる11のファンドへ分散投資しており、リスク低減に重きを置いていることが伺えます。
- バンガード 米国オポチュニティファンド
- アライアンス・バーンスタインSICAV -コンセントレイテッドUSエクイティ・ポートフォリオ
- BBH・ルクセンブルグ・ファンズ-BBH・コア・セレクト
- FSSAアジア・フォーカス・ファンド
- フォントベル・ファンド-mtxサステナブル・エマージング・マーケット・リーダーズ
- スチュワート・インベスターズ・グローバル・エマージング・マーケッツ・サステナビリティ・ファンド
- コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド80(適格機関投資家限定)
- コムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンド90(適格機関投資家限定)
- スパークス・集中投資・日本株ファンドS(適格機関投資家限定)
- スパークス・長期厳選・日本株ファンド(適格機関投資家限定)
- コムジェスト日本株式ファンド(適格機関投資家限定)
米国株式への依存度
米国株式への依存度は43%です。地域分散比率に時価総額比率を採用していません。
リターンの追求ではなくリスクの低減、将来の成長性を加味しており好感が持てます。
米国 | 日本 | 他先進国 | 新興国 |
43% | 13% | 28% | 16% |
リスクとリターン
リターンは将来を約束するものではないが、リスクについては参考になります。(2024年時点のデータ)
下落リスクの幅であるボラティリティは、過去10年間で年率20%以上の期間はありません。
投資の効率性を表すシャープレシオは1を若干下回っていますが、比較的優秀なファンドと言えます。
期間 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
リターン | 34.57% | 14.16% | 15.53% | 12.66% |
リスク (ボラティリティ) | 12.62% | 14.29% | 16.41% | 16.07% |
シャープレシオ | 2.74 | 0.99 | 0.95 | 0.79 |
他ファンドとのパフォーマンス比較
著者が購入中もしくは購入を検討したファンド間での5年シャープレシオ(年率)の比較です。
「セゾン資産形成の達人ファンド」は中央のゾーンに位置します。
過去5年の記録では、インデックスファンド「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と比較し、シャープレシオが劣後しています。
まとめ
世界の株式にアクティブ型分散投資を行う「セゾン資産形成の達人ファンド」について紹介しました。
長期視点でボトムアップ運用を行っている各地域のアクティブファンドに分散投資を行うファンド・オブ・ファンズ方式を採用し、リスクを低減しています。
米国株式への依存度は43%であり、将来の下落リスク低減を考慮しています。
ボラティリティは、過去10年間で年率20%以上の期間はなく、投資の効率性を表すシャープレシオについては若干1を下回っているものの、高手数料のアクティブファンドと比較し優秀です。
セゾン投信は実質直販サイトのみでの購入になります。仲介業者からの購入もできますがその際は手数料がかかるためおススメできません。
新NISA口座を別途開設している方には購入しづらい商品です。我が家では、余剰資金で月々細々と積立を継続しています。