本ブログでは、子育て世代である筆者が、購入中もしくは購入を検討したファンドについて紹介します。
今回紹介するファンドは三井住友トラスト・アセットマネジメント「世界経済インデックスファンド」です。
基本情報
株式と債券に50%づつ分散投資するバランス型のファンドです。
純資産総額は2891億円を超え資金流入額は安定的な右肩上がりであり、積立投資として人気があります。
ファンド型 | ファンド特徴 | 純資産額 | 信託報酬 | 購入時注意点 |
バランス型 | 世界の株式と債券へ50:50 地域分散比率はGDP比率 | 2891億円 | 0.55% | 購入時手数料が掛からない証券会社で購入 |
投資対象
最大の特徴は地域分散比率がGDP比率であることです。
通常のインデックスファンドは現代ポートフォリオ理論の王道通り、時価総額比率で地域比率を決めています。
従って、本ファンドは分散型ファンドでありながら新興国比率が高くなる特異なファンドです。
- TOPIX
- MSCIコクサイ・インデックス
- JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド
- NOMURA-BPI総合
- FTSE世界国債インデックス
- MSCIエマージング・マーケット・インデックス
米国株式への依存度
株式時価総額比率による地域分散投資であり、米国株式への依存度は38%です。
ただし、当ファンドは債券に50%分散投資していますので、実質的な米国株式依存は19%と言えます。
米国 | 日本 | 他先進国 | 新興国 |
38% | 10% | 17% | 35% |
リスクとリターン
リターンは将来を約束するものではないが、リスクについては参考になります。(2024年時点のデータ)
下落リスクの幅であるボラティリティは、過去10年間で年率10%以上の期間はありません。
投資の効率性を表すシャープレシオは1を超えており、優秀なファンドと言えます。
期間 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
リターン | 24.72% | 10.26% | 10.12% | 7.09% |
リスク (ボラティリティ) | 7.99% | 8.54% | 9.92% | 10.01% |
シャープレシオ | 3.1 | 1.2 | 1.02 | 0.71 |
他ファンドとのパフォーマンス比較
著者が購入中もしくは購入を検討したファンド間での5年シャープレシオ(年率)の比較です。
「世界経済インデックスファンド」は左下の分散型ゾーンに位置します。
ネット証券で一番人気のあるバランスファンド「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」と比較し、より低リスクで高リターンをあげています。
まとめ
世界の株式と債券に分散投資する「世界経済インデックスファンド」について紹介しました。
現代ポートフォリオ理論と異なり、GDP比率での地域分散が特徴的です。
米国株式への依存度は19%であり、割高な米株比率を下げた分散型の投資信託と言えます。
下落リスク幅であるボラティリティは、過去10年間で年率10%以上の期間はなく、投資の効率性を表すシャープレシオについても1を超えており、他分散型ファンドと比較し優秀です。
購入時手数料が掛からないネット証券会社での購入をおススメします。
我が家では、夫の資産をまもる主力のコアファンドとしてSB証券で貯金替わりに積立投資をしています。